新刊
- 文明と哲学 第18号

日独文化研究所編
ISBN 978-4-911530-08-5 C3010 \1200E
A5判変形 210頁
定価(本体1200円+税) 2026年4月特集 生命のゆくえ
すさまじいスピードで進化していくAI(人工知能)と、それにともなう社会関係の変化に、いま人間はさらされている。今号では、巻頭の鼎談で医療技術と障害を中心にしてAIと生命のゆくえを探り、優生思想の現在など、生命観や世界観はどのように変容しつつあるのかを問う。
目次
巻頭言 大橋良介 「中(ミドル)」再考特集 生命のゆくえ
鼎談
黒田知宏+林英哉+安部浩 生命のゆくえ――?AI・医療・障害
森一郎 ツァラトゥストラは子どもを作る気があるのか?
植原亮 グライダーに乗って貨幣まで――?人工生命・デザイン的スタンス・社会存在論
大橋良介 ハイデッガーと量子AI――〈ゲ・シュテル〉の消失点へ/から
秋富克哉 「世界‐内‐存在」の射程――西谷啓治における一改釈
林英哉 「生きるに値しない命」とされた人々――『夜と霧の隅で』と『月』における障害と優生思想論考Ⅱ
ディーナ・バービアン 仏教のコンパシオーンとSDGsの十七の目標
関口浩 奇跡の起こらない奇跡――アインシュタインと、将来の宗教について
加藤希理子 ボンヘッファーにおける責任論と抵抗の思想
坂本学史 理想的な法のあり方と危険運転による致死傷罪にかかる法の現状の一考察
川野正嗣 「森」の思想と「受苦者」の連帯――後期E・ユンガーにおける「悲心(Compassion)」の精神公開シンポジウム 世界
石黒浩 アバターと人間の進化
西條辰義 フューチャー・デザイン――未来から現在を問い直す思考革命 - ヘーゲル哲学研究 第31号

日本ヘーゲル学会編
ISBN 978-4-911530-06-1 C3010 \1800E
A5判並製 224頁
定価(本体1800円+税) 2025年12月特集 間文化哲学的視点からの「ヘーゲルと日本哲学」
京都学派を中心とした日本哲学におけるヘーゲル受容については、すでにかなりの研究の蓄積があるが、哲学の受容という事柄について考えた場合、それを論理の発展としてどこまで内在的に捉えることができるだろうか。本特集では、受容という出来事が根ざす「文化的なもの」に着目し、諸々の哲学が相互に接触・移入する現場に立ち会うことによって、ヘーゲルをめぐる日本哲学のいくつかの局面を、「文化の接触と受容のドキュメント」として扱うことを試みた。
目次
【巻頭言】
川本 隆 「直接的なもの」の交差――ヘーゲル、フォイエルバッハ、やなせたかし――
【特別講演】
松田 純 ヘーゲル歴史哲学研究の新次元――現代生命倫理学への示唆にもふれて――
【シンポジウム 間文化哲学的視点からの「ヘーゲルと日本哲学」――宗教、言語、弁証法をテーマに――】
下田和宜 概要と総括
竹花洋佑 ヘーゲルと他力哲学――清沢満之と田辺元――
玉田龍太朗 転回期の三木清――ヘーゲル哲学との対話――
フォンガロ・エンリコ 間文化的な立場から見たヘーゲルと西田の弁証法
【公募論文】
岩田健佑 ヘーゲル芸術哲学講義音楽論における自立と自由――総合としての音楽とその即興性――
木本周平 トレンデレンブルクのヘーゲル批判――経験的直観の密輸入という診断について――
服部 悠 初期ヘーゲルとドイツ通俗哲学――メンデルスゾーン哲学の両義性の観点から――
松岡健一郎 ヘーゲルの宗教哲学における三位一体論とその帰結
【合評会 高田純『ヘーゲル承認論の射程――格差・分断の時代に抗して』】
赤石憲昭 評論一
片山善博 評論二
硲 智樹 評論三
【書評】
牧野広義 アンドレアス・アルント『論理学の事柄――ヘーゲルにおける概念と実在性』
野尻英一 片山善博ほか編『ヘーゲル『精神現象学』をどう読むか――新たな解釈とアクチュアリティの探究』
得能想平 ジャン=バティスト・ヴュイユロット『裏切られた革命――ヘーゲルに抗するドゥルーズ』
嶺岸佑亮 田端信廣『ヘーゲル『精神現象学』の建築術』
渋谷繁明 硲 智樹『ポスト形而上学思考としてのヘーゲル哲学―ヘーゲルの形而上学批判』
早瀬 明 大河内泰樹『国家はなぜ存在するのか―ヘーゲル「法哲学」入門』
【国際学会報告】
岡崎佑香 第五回東アジアヘーゲルネッツベルク大会・第三回アジア太平洋ドイツ古典哲学フォーラム会議「ヘーゲルの概念の概念」に参加して - 金鱗の鰓を取り置く術
大石凝真素美『真訓古事記』備忘録
笠井叡著
ISBN 978-4-911530-04-7 C0091 ¥13000E
A5判並製 830頁
定価(本体13000円+税) 2025年12月中旬発売ながらく入手困難だった大作を復刊!
舞踏家、オイリュトミストの笠井叡が構想に十年、執筆に五年余の歳月をかけた大作。
大石凝真素美を導きの糸に、古事記を言語創世神話として読み解く。古事記に記された日本語の古文法、カラダの中のコトバの骨格にコトバを与え続ける。笠井叡(かさい・あきら)1943年三重県生まれ。江口隆哉と宮操子にモダンダンスを、千葉昭則にバレエを学ぶ。63年、大野一雄、土方巽に出会い、65年「バラ色ダンス」、66年「性愛恩懲学指南図絵― トマト」等に出演。以後、66年のリサイタル「磔刑聖母」を皮切りに、多くの舞踏作品を発表。71年より天使館を主宰。多彩な舞踊家を輩出。79年から85年ドイツ留学、ルドルフ・シュタイナーの人智学、オイリュトミーを研究。94年「セラフィータ 鏡の性器を持つ私の女」で、15年間のブランクの後、舞台に復帰。その後、各界のダンサーと共演、多くの振付作品を発表する。2001年の「花粉革命」は日本のみならず海外でも高い評価を得た。2013年「日本国憲法を踊る」、2015年「今晩は荒れ模様」を発表。主な著作に『天使論』『聖霊舞踏』『神々の黄昏』『写真集・銀河革命』(現代思潮新社)、『未来の舞踊』(ダンスワーク舎)、『カラダという書物』『カラダと生命』(書肆山田)、写真集『透明迷宮』(平凡社)、『戦略としての人智学』(高橋巖との共著、現代思潮新社)などがある。
目次
第一章 などてすめろぎは人間となりたまいし
昼の国と夜の国/自由・平等・博愛
大石凝真素美──言語創成神話としての古事記
第二章 祖語としての日本語
天地開闢以来の語部局/国生み神事から太陽出現まで
夜の国の出現と須佐之男命/常夜の国
祖声としての日本語/三つの胚葉/胎児のコトバ
あ お う ゑ い 五声について
ス声から純粋閉音父声と三立て
ドイツ語における開音から閉音へ/聴覚と祖声
七十五声の真須鏡/神世の七代と天の沼矛
第三章 天津神算木
四原理/布止麻邇/八音階と天津神算木
二柱神算木/認識の四つの階梯/声と神算木
母声と同等子/円輪配座
第四章 三種神器
第五章 神霊元子
連球絲呼吸
第六章 境域とミイラ文化
天火水地の四つのカラダ/視る神/死体文化
第七章 神霊声と一柱神算木
一柱の神算木/降臨と昇臨の二つの時間
吸気における神霊声について
第八章 大八島国
降臨五柱/虚感覚と実感覚/感覚粘土板
美斗能麻具波比/虚声と実声を懸ける橋/大八島国
第九章 三種九品
天地物の「結」について/類的肺
第十章 外言・内言・双言
外言/内言/双言
第十一章 上結 中結 下結
下結/中結/上結
第十二章 三種九品をカラダに結ぶ
第十三章 伊邪那美命の八つの雷
第十四章 天照大御神と須佐之男命の御糶合──声の誕生
第十五章 須賀の宮の建立
八重垣宮/須賀の宮/胎児の四つの器官
出雲の十六島/天孫降臨
第十六章 人皇降臨
胞衣石への受胎/声の遡行
火遠理命の像世界について
第十七章 天上昇臨 新しい鵜葺草葺不合朝
呼吸─諸刃の剣/鵜葺草葺不合命の復活/植物呼吸
正六面体の呼吸
豊玉姫命の献る御歌 火遠理命の贈る御歌
火遠理命の世界/番能邇邇芸命の世界/神声の世界
番能邇邇芸命から、正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命に向けて
単性生殖としての正勝吾勝勝速日天之忍穂耳命の玉体
